作者は大野正人さん。
絵がかわいすぎます。
このイラストをお見せできないのがもどかしい!
それでいてシュール。私の大好物ジャンル。
児童書ですが、内容がとてもポジティブで楽しく
自己肯定感低めな方にもおすすめです。
ポジティブだから良いのではなくて
大人目線で解釈した場合にも学びがありました。
ヤベーゾ・ピンチーという、ピンチの研究者が
ピンチになるのは今の自分ではどうにもならないことが起きているから。
じゃあそのピンチをどうにかしようと行動すれば
今までの自分ではできなかったことをするから
ピンチは自らを成長させるチャンス、だといいます。
恥をかくのに、男も女も、老いも若きも関係ありません。
生まれてから死ぬまで、恥はかき続けるものです。でも、人は恥をかくことと引きかえに、あるものを手に入れます。
引用:ピンチ!!それはチャンスだ!
「もう恥ずかしくない券」です。
引用:ピンチ!!それはチャンスだ!
一度、大恥をかいてしまえば、それより小さな恥は、すべて
「あのときよりはマシ」になります。
恥をかくことって、想像するだけでも怖くなるけれど
実際に一度大恥をかいてしまえば打たれ強くなり慣れも出て、
少し余裕が出たりして。
あれ以上の恥ずかしさはなかなかないだろう、という経験は
ちょっとした事じゃ動じない強さになります。
思い出し笑いできるといいですよね、自分の失敗を。
(ちなみに関西の方は、失敗を上手にネタにできるスキルを備えてると思ってます)
やってもーた!からの変換スキル。
友達の家で苦手なおやつが出てきたピンチ→未知なる世界にとびこめるチャンス
これはまずい!と思いながら食べるとたいていのものは
思ってたよりまずくなかったりして
「最低」を覚悟しておけばわずかにおいしさを感じただけで楽しくなれるし、
たかがおやつとはいえ、
人の家で食べた事のないものを食べる経験がプチ海外旅行みたいなもので
そうやってたくさんの文化に触れることが意外なところで役に立ったりする
これこそ場数なのかなと思いました。
とりあえず一回やってみる。想像に支配されずに。
海外を旅する番組のリポーターなど、
目新しい食文化やその国の常識に習ってみたりしますが
先日のテレビ番組でも日本のシェフ達がワニを口々においしいと絶賛していて
それも食に対する研究や経験であって、
(私は爬虫類が好きなので食べるよりは見ていたいけれど)
ワニの味を知った上でその他の肉料理との比較ができるということで
それってすごいことです。誰もができることではなく、
挑んだことで、人より多く知るという事。
この世はそんなふうにして進化を積み上げて今があると思えば、
その好奇心や勇気、探究心はこれからの世界を変える力になる。
話は飛躍しましたが(ごめんよワニ)
本当に良いピンチがたくさん載っています。
もっとかまわれたいピンチ→まず自分からやってみるチャンス
弟に謝りたくないピンチ→本当の「かっこいい」を手に入れるチャンス
自己嫌悪のピンチ→ダメじゃない自分を見つけるチャンス
年下に抜かれたピンチ→人の努力を知るチャンス
お父さんとお母さんがケンカしてるピンチ→大切なことを教えてあげるチャンス
クラスでういてるピンチもとてもよかったです。
ういてたとしても、となりのクラスだったらうかなかったのかもしれない。
たまたまういてしまっただけ。
それなら、場所を変えてみる。
クラスで浮いていた部分が他では褒められたり共感されたりする。
それが世界の広さだとヤベーゾ・ピンチーは言います。
少し世界を広げてみれば、必ず自分を認めてくれる場所があり
そういう場所で才能は目覚める。
これはまさしく学校や職場であり、
そこに馴染めないのなら、ここじゃないのかもしれない、と思っていい。
そこだけがすべてじゃなく、道はいくらでもあり
人はこんなにもたくさんいて、何も間違えてなんかいないから
自分の持ち味をしっかり携えて誰に揺らされようと
ピンチをチャンスにかえましょう。
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