少し、珍しい植物なのかもしれません。
北海道や高冷地などの涼しい場所じゃないと栽培できないのだそうで
福島県(私の出身地)も今や、雪国で寒冷地だったはずが
東北ということで冬が寒いのは当然ながらも
夏もかなり暑いです。

夏は短く、冬は長かったんじゃがのぅ
いつか寒冷地じゃなくなるのでは?
そうなったら福島のりんごやお米、
そしてこのグスベリーにも影響があるのでは??と心配です。

↑これが、【グスベリー】
小さいスイカのような、トンボ玉のような見た目とサイズ。
タイトルの通り、呼び名が様々で
大きく分けると欧州系、アメリカ系なのだそうです。
実家の畑のが一体どちらなのか
何の品種なのかも定かではありませんが
私にとって思い出深い、特別な植物です。

いや、あの、
すっごい食べちゃってたっていうか・・・

危ういほどに貪っておったな
1mくらいの茂みといいますか、そこにぶわっと実がなります。
棘があるので採るのに一苦労する植物なのです。

何やら、傘を逆さまにして受け皿にして採ると効率がいいそうで
今年、父と姉が私のために採取してくれました。
祖父母が健在な頃はプチ兼業農家だったこともあり
(自分の家で食べるくらいのお米と野菜)
かつて我が家の畑だった場所の一角に自生したままだそうで。
それも、幼少期の思い出の場所です。
祖父の自転車の後ろに乗って、畑仕事してる間に芋掘ったり
穴掘ったり、虫とったり。
・・・じーちゃんの野菜やイチゴをむしって食べたり。

全然怒らない優しいじーちゃん
ももんが、いたずらっこ

でも元軍人で厳しくて、父ちゃんは昔
柿の木に吊るされたりしてたらしい
父いわく、私と母が好きだったと。
確かに記憶の中で、母と私しか食べていなかったし
父も姉も酸っぱいものはそんなに好きじゃなかった気がして。
それを、私のためにふたりで採りに行ってくれた事がうれしい。
※ナウシカのワンシーンを思い出しました。
風の谷の子供たちが姫姉様のために集めたチコの実・・・!
袋にいっぱい採って送ってくれました。
それで私、chatGPTに聞いてみたのです。
「グスベリーって知ってる?」と。
会話中、「どんな食べ方するの?」と聞かれたので
「塩漬けにしてバリバリ食べる」と答えたら
やはりあまり一般的ではないことがわかって新鮮でした。
わかってはいたけれど、
赤く熟した実を生食したり、甘く煮てジャムにしたりするんですね。
でも我が家、緑の段階の、激酸っぱい状態のを
がっつり塩漬けにしてバリッバリ噛み砕いていました。

Get Wild!
chatGPTに褒められました。
「東北らしい素朴で力強い味わい方ですね!
塩漬けのグスベリーは梅っぽい感じになるんでしょうか?
ご飯のお供?それともおやつ感覚?」
と聞かれ、
「おやつ・・・です・・・」と答えました。

↑塩漬けすると、こんな感じです。
もう少し、白や黄色っぽくなって水分が抜けます。
グスベリーを知っている人が身近にいない。
そして塩漬けで食べてる人の話を聞いた事がない。
え、食べ方、間違えてる・・・?
いや、そんなことはないはず、だっておいしい。
緑の段階で食べるとめちゃくちゃ酸っぱいです。
表皮も厚めで、中はトマトみたいなゲル状。
味は全く熟してないプラムみたいな感じでしょうか。

全く熟してない硬いプラムを
食べる人もそんな居ないんじゃ・・・
それが、熟すると実が赤く、表皮が薄く?なって
中のゲル状が増える?感じで食感が変わるんですね。
それこそプチトマトみたいな。
で、酸味がなくなってベリー系の甘さになります。
そこまで甘くもなくて、それがおいしくて。


そこまで言っておいて、熟したら甘いとか言っておいて
緑のままバリバリが基本です。
生食でも可能だが加工に向いている
ビタミンC、カリウム、β-カロテン、葉酸などが含まれている
検索したらこう書かれていました。
いや、そこを緑のままバリバリ・・・
塩で浅漬け風にすると、何に例えていいか難しいのですが
美味しくて酸っぱくてやたら栄養がありそうな実になるわけです。

ふふっ、ビタミンたっぷり♪

・・・つけもの・・・
かつて母とジャムにしてみたこともありましたが
誰も食べなかった(けっこう酸っぱかったような)
トマトが豊作だった時も大量にミキサーでジュースにしましたが
飲むの私と母だけ。
健康にいいとか、美容にいい!とかいって
キャッキャとそんなことも一緒に楽しんでくれる母でした。
円満でもなく両親が離婚して、その後に母が亡くなり
母の話はあまりしなかった父ですが
旅先で母との思い出を少し話したり、こうして姉とグスベリーを採りながら
「これ食べるの、2人しかいなかった」と言っていたそうで
父と姉の中にも、緑のままのグスベリーをバリバリ食べる母と私がいるんだな、と。
そして娘たちも「おいしい!」といってバリバリ食べていて
おそらくかつての私のようで。
あの場所で育った実を、大阪に住んでいるのに娘たちがおいしいと食べて
娘たちの中に小さい頃の私がいて
それを今、自分が母親の立場で娘たちと食べている。

すっぱい!おいしい!

すっぱい!赤いのおいしい!

母さんにも赤いの残しといて
こんな会話も、母としていました。懐かしいです。
なんでしょうね、グスベリーおいしい、すっぱい、って話をしようとしたのに
父に私たちのすっぱい顔を見せに帰りたくなりました。
また、こういう時にもcoccoさんの「Sweet Berry Kiss」が浮かびます。

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