せつない!いきものの死に方図鑑 【読書感想文】

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監修 今泉忠明さん ・ 絵 下間文恵さん

児童書コーナーで見つけて、食い入るように読みました。

地球上にいるすべての生き物は

やがて死を迎える・・・。

頭ではわかっていても、

受け入れ難くもあり、時に残酷な現実です。



しかし私はこういった、生死にかかわるお話がとても好きです。

同じ生き物として、うまれて、終わりがくることを

理(ことわり)に思うからです。

進撃の巨人ミカサも言っていました。

しお
しお

「世界は残酷なんだから」

ミカサ推し byしお


この本の素晴らしいところは、

変温動物と恒温動物の寿命の違いや

寿命と体の大きさが比例している傾向であったり

エネルギー(代謝)が寿命に大きな影響を与えている事など

「そうなんだ! 知らなかった!」

と声に出るような、多大な学びが記されています。




私が読んでいて興味深かったのは

『動物は人間と同じように死を悲しむの?』のページです。

残念ながらまだ科学的に解明することは難しく

長年論争が続いているのだそうです。



仲間の遺体に近寄ったり涙を流すゾウ

お墓参りのように何度も

亡骸の元を訪れるゾウも目撃されているそうです。


イルカやシャチは、死んでしまった子どもを背に乗せたり

他のものを遺体に寄せ付けないよう守る行動をとるのだとか。

想像しただけで涙腺がジリジリしてきます。



儚い死、で思いつくのがセミだという方は多いと思います。

セミの寿命は卵の時期を合わせて約7年。

虫の中では長生きでも、1か月で死んでしまうことは有名です。



去年の夏、はま寿司を3人で出た後に

コンクリートの上でセミがもがいていました。

私は決して虫が得意なほうではなく、

おたけびをあげそうになるのをこらえ

格闘ゲームの構えのようなポーズで時が止まりましたが



この後、死んでしまうのかな? と思ったら

こんなところで死ぬんじゃない!

夏はまだ終わっていない!と奮い立ち

手に持っていた紙を折って強度UPし

娘たちも低い姿勢で構える中

どうにかすくいあげて、街路樹まで運ぼうとしました。



足の下に紙をすべりこませた時、私たちの背後の

はま寿司ドアが開いて男性と女性が出てくるところでした。


あ、と思ったらセミがばいーん!と飛び立ちました。



「うわぁぁ!!」と中腰で叫ぶ姿で察してくれたようで

あられ
あられ

セミってば、元気じゃん

「もう少し、生きれるもんね」と笑顔で言ってくれました。

そう、せっかくの命を生きて欲しかったのです。

去年の夏の思い出です。




次に気になったのが

『殉職覚悟で血を吸いにいく蚊のお母さん』のページ。

この話も夏の思い出が・・・。

みそ
みそ

ももんがの夏の思い出話、
ばっかりだね。

ももんが
ももんが

・・・・うん。

ねぴーはまるで、手塚治虫先生のブッダの冒頭のように

あげられるものがないからと自分の身を捧げるような一面があり。


ねぴーが蚊に血を吸われてる時に

私が重い一撃をくらわせようと振りかぶったら

「大丈夫だよお母さん、かゆいけど我慢できるから」

と細い腕に蚊をとめてる姿を見て

「ダメ!そこに流れてる血はあげない!

お母さんが産んで育ててるんだもん、血ーあげない!


蚊のお母さんとの一騎打ちです。


お互い我が子のために必死です。




仕留める事はできませんでしたが、

「そういう時はやるんだ、やるしかない・・・」

しお
しお

「世界は残酷なんだから」

ミカサ推し byしお(2回目)

蚊のために自己犠牲するねぴーを諭した夏でした。

蚊には悪いけど、私にも守るものがあるのです。


その他にも

『生まれた子どもに命を差し出すハサミムシの母』

卵から孵ったばかりの幼虫が

母親の体を食べ、母親は抵抗しないのだそうです。

母親が食べ物にならなくては、幼虫が餓死してしまうのです。

虫に感情があるのかわかりませんし、本能という生態なのだとしても

うまれる、生きる、終わるという繰り返しで

続いてきた命なことはすべての生き物にいえる事だと思うと

命ってなんだろう、と考えさせられるのです。



犬の寿命が14年、狼が10年、狐が6~7年

ビーバー20年、人が83年、ムササビ7年

コンドル60年、フクロウ20年

ヤモリ5年、アナコンダ10年、

ウーパールーパー5年、ホオジロザメ70年、

ニシン20年、ミジンコ1か月、オニヤンマ5年

タランチュラ20年・・・。

他にもたくさん寿命の目安が載っていて興味深いのです。

はにわ先生
はにわ先生

にしん20年、が印象深くて
夢に出そうじゃ・・・にしん




総じて「せつない」に尽きます。

どうしてそんな・・・と

読んでいて悲しくなるお話も多いです。

しかし、教わることが多すぎるのです。

それならどう生きるか。

明日を生きる自分にやさしくしよう、なんて思うのは

儚い命への弔いでしょうか、餞でしょうか。


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