がんの記事を書いてきた私が乳がんに!?育児があるのにがんもきた 【読書感想文】

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原作が藍原育子さん、漫画を内野こめこさんです。

藍原さんは編集者・ライターで、医療の記事を仕事で書くこともあり

ご自身が罹患する以前から

「乳がん」の概要をご存知だったようです。

そんな中、針生検からの悪性診断。

全摘希望からの同時再建、ホルモン受容体陽性タイプ

5年間のホルモン療法、

私と状況が似ていました(子供の卒園・入学時期だったことも)


内野こめこさんの漫画はとても読みやすく

「こちらアニマル社商品企画部育児課」も読みました。

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親しみやすいながら

本書はしっかりリサーチして書かれているのでしょう、

医学的な情報と共に

合間に心の専門家との対話もたくさん盛り込まれていました。


ご主人へのもやもやであったり、子育ての難しさであったり

理解してもらえない苦しさ、ふとした言葉で傷付き

自暴自棄になり、ささくれ立つ姿


見ていて苦しくなる本は久しぶりでした。

こういった苦しみもあるのだな、

私も当時このくらいのお歳だったら、こう考えたのだろうか、と

複雑な気持ちで読ませていただきました。

おやつ
おやつ

悲しく、なるね





これこそ、自分の痛みの程度は他者に理解してもらいにくいという事なのだと思います。

産前・産後と、傷つきがちだった事を思い出しました。

妊娠(つわり)は病気じゃない、母乳がでないのはおかしい、など

つらさを理解してもらえず塞ぎ込むこともありました。

なりたくもない病気にかかりどうしていいかわからず

悪い想像ばかりしてしまう、延々検索し続けてしまう、

自分の毎日が変わることに怯えるのは、当然のことです。


ももんが
ももんが

「がん患者を傷つける(可能性がある)NG言葉」

というページがありました。

人から「かわいそう」といわれたら

複雑な気持ちになるかもしれません。

言葉ひとつ、その時の心境によって

受け取り方はポジティブとは限りませんし

やさしいはずの言葉を棘のように感じてしまう事もあります。


普段と同じ・・・ではない状態だからこそ、

言う側聞く側、どちらも、

やわらかく意思疎通したいものですね。


ももんが
ももんが

NG言葉について
今の私はこう思いました。

〇取れたからいいじゃない
「そうだねー」
〇治った人はたくさんいる
「そうだねー」
〇かわいそう
「ありがとねー」
〇初期でよかったね
「いやホントにねー」
〇どうして気づかなかったの
「だってそれがガン」
〇そこの病院で(先生で)大丈夫?
「いい病院知ってるのかい
〇もっといい病院に行ったほうがいいんじゃない?
「それはどこだい」
〇絶対に治るよ
「そうしたいもんだねー」
〇くよくよしてると治るものも治らないよ
「人間だもの」

はにわ先生
はにわ先生

その意気じゃ!



これらの言葉を、相手がどういうつもりでそう言うのかは

表情や状況がセットでなければ判断が難しいですが、

心配であれお節介であれ、何か言おうとした結果かもしれません。

(妙に上からの角度で言うのであれば、関係性を整える必要はあると思いますが)

実際、なんと声をかければいいか、

わからない方も多いのだと思います。



「初期でよかったね、私の友達はステージ〇〇で

すごくつらい思いをしたからあなたなんてマシなほう」

こう言われたらどうでしょう。

ステージ、内容、治療内容によって深刻度は変わりますが

どんな病にだってそれぞれに苦しみがあると思っています。

薬の副作用や合併症、再発や転移に怯えたりもします。

術後の生活の変化、働き方を考える事にもなり

マシ、ということもないのです。


もし、そんな会話になった場合は、上手に流しましょう。

落ち込みそうな時はひとりで好きなことをして過ごしましょう。

チョコ
チョコ

アニメ見ながらアップルパイ食べよう!

その後こたつでお昼寝。



どちら側の立場でも(自分、相手、患者、身内、友達、職場など)

何も言えないのであれば、何も言わないという選択もありますし

文字で伝えるのも良いと思います。

伝え方・受けとめ方・返し方は言葉に限らず。

落ち着いてからの事後報告も良いですね。

言うも言わまいも本人次第です。

無理に他者に説明して自分を追い詰めなくていいのだと思います。

あられ
あられ

自分の事だものね

自分に集中したいよね


私自身も1度目の乳がん手術や入院は

はじめての事ばかりで動転していましたが

その半年後に再建手術を受ける頃には自分に集中しました。

やりとりする余裕がない時は無理にせず、

余裕ができてからだっていいのです。


どうしても言える場所がなく、苦しんでいる。

そんな場合には

日本対がん協会がん相談ホットラインがあります。

予約不要で利用することができます。

ご本人でも家族でも友人でも大丈夫です。

看護師、社会福祉士など

国家資格をもつ経験豊かな相談員が相談を聞いてくれます。

がん相談ホットラインに寄せられた100の質問と回答という本も出ています。

(↓今読んでいるところで、また感想をご紹介したいと思っています)

今回この本を読む事で

7年前の動揺を思い出しました。

そしてその後自分に向き合う事で

随分強くなれた事、当時無理をしていた事も実感しました。

おやつ
おやつ

心配かけないようにふるまうのって

大丈夫なようで

実は大丈夫じゃないよね

ももんが
ももんが

「くるしい」「つらい」って

言える相手がいることは

ありがたいことだと思う。

でも私のような人もいるんだと思う。

絶望の方向を向かないでほしいです。

救いはあって、ひとりではないです。

自分を愛しましょう。


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