作者は内海慶一さん(日本ピクトさん学会)
ピクトさん、ご存じでしょうか。
あの、非常口のマークの、といったらピンとくるかもしれません。
引用:ヒューマンピクトグラム2.0
これは「ドアにタックルする刑事」です。
この本は、国内外から寄せられたピクトさんの目撃情報を掲載し
生態について考察した世界で初めての研究書なのだそうです。
ピクトさんたちの勇敢かつ気の毒な働きぶりを、たっぷりとご覧いただきたい。己をかえりみないその尊い姿に、誰もが心を打たれることだろう。
危険を恐れない勇気、どのような苦難にも耐える精神力。
ページをめくるたびにピクトさんの偉大さをひしひしと感じるはずだ。
引用:ピクトさんの本
転倒系に始まり、落下系、感電系、衝突系・・・
ありとあらゆる苦難を体いっぱいに表現するピクトさんに
かける言葉も見つからない! あぁっ、ピクトさん!
「はさまれ系」なんて、ショッキングで目を覆います。
重機にはさまれるノルウェーのピクトさん、
同じく重機にはさまれるオランダのピクトさん、
電車の扉にはさまれるイタリアのピクトさん、
電車の扉に手をはさまれるスウェーデンのピクトさん
ピクトさんが身を挺して注意喚起してくれているおかげで
こんな痛い思いをせずに済んだ方が大勢いるのです。
はさまれ系ピクトさんは、頭打ち系や転倒系ピクトさんなどに比べて非日常感がある。人は滅多にはさまれないからである。
引用:ピクトさんの本
そして重要な鑑賞ポイントの黒ピクトさんも外せません。
「バッドマナー系」「犯罪系」の総称だそうで
本来リスペクトの対象であるピクトさんでも
黒ピクトさんは唯一、反面教師にしましょう。
ワルそうなピクトさんに魅了されてしまわぬよう。
こらー!
ごはんは食べるものじゃぞ!!
そうだそうだー!!
ちなみにこれは「ちゃぶ台返し」のピクトさん。
黒ピクトさんではないものの、無慈悲な返しっぷりに全世界が震えます。
現在、岡山県立美術館ミュージアムショップに
ピクトさんグッズの特設コーナーがあるそうです。
2023年は日本ピクトさん学会設立20周年記念なのだそうです。
ピクトさんのランチバッグ欲しいです。
海外にもこんなに多種多様なピクトさんが存在することに驚愕すると共に
ピクトさんのこの親しみやすさと危うさ、
そしてシンプルなボディに無限に秘められたシュール。
私はピクティストです。
※ピクトさんをリスペクトし、研究する者のこと。
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