とても温かでとてもせつないきみの絵本 【読書感想文】 文・さだまさしさん

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原作はジュヌヴィエーヴ・カスターマンさん

(ブリュッセルの絵本作家)

文を、さだまさしさん。

あたたかみのあるやさしい絵です。

とても幸せな、お互いを信頼しあうカンガルー夫婦のお話。

子供たちにたくさんの愛情を注いで育て上げ

やがて子供たちも立派に巣立っていきます。



そこで異変が起こってしまいます。


少しずつ、妻の中で時間がずれ、記憶を失っていきます。

妻を愛する夫は、それでも妻をやさしく見守ります。

手を取り、思い出話を語って変わっていく妻に寄り添います。

   

きみを救うために、
いや、僕が救われるために
いっそふたりで一緒に消えようか、とさえ。

引用:とても温かでとてもせつないきみの絵本

夫は時に悩みながらも

愛する妻のために、自分を奮い立たせます。

妻を救い出す本物のヒーローになるために。



でも、妻は。


よし
きみが忘れたことのすべてを
僕が覚えていよう!

きみと共に生きることができた奇跡へ

僕の一生の感謝を込めて

引用:とても温かでとてもせつないきみの絵本


今でもきみが大好きだよ、

そういってお話は終わります。


認知症やアルツハイマー、介護の話を身近でもよく耳にします。

私は母が寝たきりになってしまった頃大阪に来ていて

こんなに愛されて育ってきたのに、そばで寄り添うことはできませんでした。

亡くなった母が持ち歩いていたバッグには

私と姉からの古い手紙が入っていて

ずっと私たちを連れ歩いていたことを知りました。

母はさみしがりな人でした。

私も、姉と一緒に

母との思い出をずっと忘れずに共有していきます。

今頃、何をしてるでしょうね。 晩酌、かな。

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