関西の仏さま 【読書感想文】

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大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀

仏像118体を知ることができます。

木喰仏、石仏、あまり見ることのできない観音様など

見どころたっぷりの一冊です。


私は福島で生まれ育ち、

実家は稲荷神社の隣、参道沿いにあります。

鳥居をくぐり狛犬さんの横を通る環境でした。



そんな環境もあり、神仏に関心をもつのは早く

何か言葉では言い表せないご縁を感じて育ちました。

18歳くらいから参拝御朱印巡りを行うようになり今に至ります。



大阪に住んで約17年になり、

こちらに来てからもたくさんの寺社仏閣に参拝しました。

そしてこの本はまだお会いできてない仏さまを知るには充分すぎる内容でした。

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とても興味深かったのが「木喰上人(もくじきしょうにん)」

1718年に甲斐(今の山梨)で生まれ22歳で出家し日本全国を旅する。
60歳を過ぎる頃から造像を始め
生涯を閉じる93歳まで千体以上の仏像を彫り上げた。
その木喰上人が明満仙人と名乗る最晩年に訪れた地が摂津~丹波地方。

お住いの地域で検索したら、

身近に木喰上人の彫った仏さまがあるかもしれません。



清源寺に残る十六羅漢像は最高傑作といわれていて

共にお酒を楽しんだ村人たちがモデルで、

どの像も表情豊かで人間味にあふれています。


酒杯を抱えて恥ずかしそうに顔を覆う戎博迦尊者(じゅうばぎゃそんじゃ)

冥界での刑の執行者、白鬼(びゃっき)は私の思う鬼のイメージそのものです。

  
奥びわ湖と呼ばれる高月から木之本周辺は己高山(こだかみやま)を中心に
仏教文化が栄えた土地。
古くから観音信仰が篤く、十一面観音をはじめ仏像が多く伝わるため
「観音の里」と呼ばれている。

多くの仏像は各集落の無住のお堂に安置され
集落の人々が交替で守っている。
彼らにとって観音様は
国宝や重要文化財など関係なく、「村の守り本尊」として
誇りを持って拝み親しんできた身近な存在なのだ。

大寺院では味わえない親しみが感じられる。

引用:関西の仏さま


渡岸寺観音堂の十一面観音立像は

全国に7体ある国宝の十一面観音の中でも最も美しく、官能的と言われている。


収蔵庫で360度から拝める後頭部の顔は

「暴悪大笑面」

煩悩だらけの人間を笑い飛ばし、怒って正しい道へ導こうとする。

引用:渡岸寺観音堂(向源寺)/公式ホームページ


穴太寺の釈迦涅槃像はご存じの方も多いかもしれません。

自分の気になる部分と同じところをなでると病気が治るといわれ

「病気平癒のなで仏」と呼ばれています。

横たわるお姿に、お布団がそっと・・・。

お布団、季節で衣替えするそうで、私のときめきたるや・・・。


結論、語り切れません。

神社とかお寺とか、ましてや仏像なんて興味ない・・・という方も

何かの拍子にちょっとだけ気になり始めたり

ここにお参りしてみたら、それ以来妙に調子がいい気がするだとか

不思議とまた行きたくなる、

それがその土地の名物お菓子など食べ物目当てでも。



有名だから、観光地だから、というのでもなく、

なぜかわからないけどちょっと、いいかも、と思う時にでも参拝してみて下さい。

たくさんの人が清らかな気持ちで訪れ、祈る場所、

自分や家族のこと、それ以外の大切な誰かを思って手を合わせる。

とても良い時間だと思うのです。


こういった本を開いてみるきっかけになれたらうれしいです。

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