児童書コーナーで見つけました。
著者は性教育アドバイザー のじまなみさん
性教育は3歳から10歳までに行うべし!と書かれていますが、大納得でした。
親から距離を置き始める10歳までに始める。
思春期になってからでは手遅れなのだと。
取り組みが早いほど、抵抗なく素直に受け入れることができるであろうことは
子供の年代的にとても理解できます。
親子で、笑顔で「性」の話ができるように
この本を作ったのだそうです。
何億もの奇跡が重なることでこの世に生まれて来てくれた命。
その命を尊うことが性教育であり
愛されている事を伝える事が子供への「愛情貯金」になり
子供が育っていく中で問題にぶつかる時に、愛情貯金が自己肯定感のエネルギーになるのだと。
イラストがかわいいし、字が大きくて読みやすいね
やさしい愛に満ちた一冊。
母親になり14年が経ちます。
娘たちも小5、中2になり、
不思議に思うのは日本の性教育について。
私が子供の頃と比べると、世の中は目まぐるしく変化・進化していますが
性教育は当時からあまり進化していないように思うのです。
親が思うより、学校で教えてくれているわけではない、という事です。
日本は先進国の中で一番性教育が遅れている
ネットで実情を知った時に、やはりそうなのか、と思いました。
海外では3歳ごろから性教育に取り組む国もあります。
性、といっても
人の生死に関わる重要な事です
娘たちに聞いてみると
小4の時に学校で生理について話を聞いた、と言いますが
その1度のみでした(道徳の授業)
本書でも、生理は10歳~12歳頃に始まる事が多いと書かれていますが
前知識をつけておくことは転ばぬ先の杖だと思います。
子供から性に関する質問を受けても
わかりやすく上手に教える自信がないよ(サメだけど)
大人同士で話すのであれば、経験に基づいて話し合えますが
前知識のない子供に話すには、よりわかりやすく伝えたいものです。
「子供だからこそ」純粋に受け止めてくれるのであれば
自分を愛し守る知恵を大人が適切に伝え、
すくすくと心の中で育まれてほしいと思います。
大人から子供への、健やかでいてほしい願いです。
【小学生~くらいのお子さん・親御さんにオススメの本】
本書で初めて知った言葉もありました。
「ギャングエイジ期」というものです。
女性ホルモンが出始める8歳~10歳頃、
女の子は気持ちのアップダウンが激しくなる、という現象。
こういった感情、時期があることを知っていれば
つらい衝動を理解することもできそうです。
簡単に「反抗期」と一括りにしてしまうより、あたたかい理解に感じました。
成長過程に繊細な時期があることを理解し、見守れる母親でありたいです。
こういった内容は、親と一緒に読むには気恥ずかしくても、
家に一冊あることで、性教育をあまり受けずにいた大人世代も改めて、学び直すことができます。
恥ずかしさで素通りするには、あまりにも大きな「生きる上での学び」です。
アプリゲームの合間にも、性的な広告が表示されてしまう時代です。
大人の知らないところで性的なものを目にすることは避けられないだけに
正しい知識を身につけたいものです。
悲しいニュースが減る事を、祈るばかりです。
性教育は
子供を守る「愛情」
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